「怒りー沖縄の米兵性暴力を許すな0712」外務省前抗議での代読メッセージとして。
外務省にお勤めのみなさん。
あなたはどうして、ここで働こうと思ったのですか。ただあなたが安定した収入を得るためですか。それとも、あなたの大切な人や、あなた自身や、それだけでなく、まだあなたが出会ったことのない、あるいは一生出会うことがないかもしれない、しかし確かにこの世界に生きている、より多くの人々の、普通の生活を支えるために、ここで働くことにしたのですか。
もしそうだったのであるならば、どうして、沖縄の人々の、普通の生活が脅かされなければならないのですか。米兵による性暴力が繰り返されるなかで、それでも被害自体の公表を差し控えなければならない理由とは、いったいなんなのでしょうか。
あなたたち、そしてわたしたち、本土に住む人間は、沖縄に米軍基地を押しつけています。安全保障のため、とはよくいったものです。沖縄の人々の安全な生活を脅かしている一因は、あなたたち、そしてわたしたちです。だからあなたにも、そしてわたしにも、責任があります。それはどんな責任か。あなたの、わたしの、そしてこの世界に生きる人々の、普通の生活を守るという責任です。だれもが安心して暮らせる社会をみんなでつくっていくという責任です。
見なかったことにしないでください。聞こえなかったことにしないでください。わたしたちが生きているこの世界にある、あまりにも理不尽で残虐な、決して許されることのない暴力を、なかったことにしないでください。どうか、伝えてください。すべての人々が少しでも希望をもてるように、どうか、あなたのことばを尽くしてください。
もう一度問います。あなたはどうして、ここで働こうと思ったのですか。ただ収入を得るためだけですか。それとも、できうるかぎりあらゆる人々の、普通の生活を守るために、ここで働くことにしたのですか。