ぽちぽち軒

カツカレーのカツにはソースをかける派です

2024-12-27

 さて、本年はブログ「ぽちぽち軒」にお越しいただきありがとうございました。立ち上げてからなんだかとりとめのない話ばかりを不定期に書いていますが、そんな話にコメントをくださる奇特な方もおられ、これを望外の喜びと言うのだな、と思うこともしばしばあります。本当に励みになります!

 来年はもう少し頻度をあげたいですね。まだ今年ももう少し書くかもしれないのですが、書かないかもしれないので、ひとまず年末のごあいさつ。というわけで最後に、いや最後じゃないかもしれないけど、またとりとめのない話を。

 2024年、人の話を聞くのが好きになったと思う。それと同じくらい、自分自身のことを話すのも好きになった。5、6年前は、そのやり方がわからなかった。完全に掴めたわけではないけれど、いまのほうが、わたしは明るくなったなと、自分で思う。

 うつ病の治療をしながら職場に来ている同期がいる。1ヶ月くらい前は、朝起きて職場に来られないという状態がつづき、無断欠勤もしていた。少し来られるようになってから、積極的に話を聞いたり、LINEをしてもらっている。どうしてそう思うのですか、こういうことを考えてみるのはどうでしょうか、と、その人自身が内面を掘り下げられるように質問して、話してもらっている。カウンセリングの本をよく読んで、承認的な態度や声のかけ方を学んで、実践している最中。

 実践していると、話を聞いている自分自身も少しずつ変わっているな、とわかる。なにかつらいことがある人に対して、「それはつらいですね」「そういうことがあったら、誰もがそのように感じると思います」という言葉が、自然と出てくるようになってきている。コミュニケーションの仕方が変わってきている。いままでだったら、なにかうまいことを言った方がいいんじゃないかとか思って、でも適切なことがいえない自分に、自分ってだめだなーと感じてしまっていたと思う。うまいことを言ったり、おもしろいことを言ったりする必要なんてないのにね。

 少しずつだけど、そうあるものをそうあるものとして受けとる、という思考のパターンができつつあるのだと思う。条件反射のように、承認的な構えができる。それは素朴に、よいことだと思う。だって、この世界は、わたしがだめだろうがなんだろうが、すでにここにあるのだから。それをジャッジしたり、捻ってみせたりするのではなく、そのままに受けとる。でも、いままでのほうがおもしろい人だったかも? いやいや、もう、おもしろくなくてもいいのね。おもしろかったり、正しかったりすることよりも、ずっと、受けいれることのほうが難しいのだと、いまはわかるから(そうは思っても、余計なこと、言ったりやったりしちゃうんだよなあ、これが。人間だもの、精進、精進)。

〜ここで一首〜

 50年後でも覚えているからね あなたと噛んだ鮭とばの味(31文字)