「元イケメン」と書かれたTシャツを着たおじさんが自転車を押しながら歩いていた。これは今日のいい話。
さて、退勤の準備のさなか、同僚がWordでチラシを作っているのが見えた。画面をのぞいたら、見出しから文章まですべて創英角ポップ体だった。どうしよう。言ったほうがいいのかこれ。あ〜〜〜。悩みながらシュレッダーと座席のあいだを2、3往復したのち、「あのー、すみません、一点だけいいですか……」と話しかけた。
「創英角ポップ体は、チラシにはあまり使いません……」
そのときのわたしにできる最大限の配慮をもって言葉を発した。当然、心の中では、
「そのダサいフォントを捨てろ!!!! 今すぐにな!!!!!!!」
と思っていたのだが。
同僚は「創英角ポップ体ってなんですか?」といった感じだったので、とりあえずそれ以外のフォントにすることを勧めた。その後、紙面の構成や挿入するイラストについて、5分ばかり少し質問を受けたのだが、ウッ……ウッ……ウワーーーッ!!! どうして意味もなく羽ばたく鳥やニコニコした顔のイラスト入れたがるんですか。どうしてそんなに文字の量が多いんですか。なのにどうして「イラストの絵柄は統一したい」とかそこだけこだわりを見せるのですか……。
すみません、カッとなってつい愚痴をこぼしてしまいました。創英角ポップ体に罪はありません(うまく使うのが難しいだけ)。わたしもデザインの勉強をしたわけではないし、人にどうこう言えるほど良い資料が作れるわけではないです。でもダサくて見づらいものを作らないための最低限のルールくらい学校教育とかで教えてほしいよな〜〜〜〜と思ってしまったのだった(経験による偏見ですが、学校の先生たちって創英角ポップ体好きですよね。あれが温床なんだろう)。