ぽちぽち軒

コロッケ蕎麦は乗せる派です(ソースをかけてもよい)

2025-06-29

 コーヒー等、カフェイン入りの飲料を飲むとすぐに体調が悪くなる。具体的には、めまいと胸焼け、ひどいときは吐き気。今日は中目黒の素敵なカフェで、コーヒー1:ラテ9くらいのワイングラスに入った、とても素敵な飲み物を飲んだが、それでもダメ。も〜(ラテだけに、牛)。コーヒーの味は好きなので、残念です。デカフェのコーヒーはおいしいのかしら。

 さて、先日SNSのタイムライン上で「#私を構成する10枚」という、自分の好きなアルバムを紹介するハッシュタグを、久しぶりに見た。というわけでわたしも10枚選んでみました。

BUMP OF CHICKENユグドラシル
大友良英ニュージャズクインテット『Live in Lisbon』
Pulp『Different Class』
上田現『十秒後の世界』
⑤Cartola『Cartola(1976)』
⑥KIRINJI『愛をあるだけ、すべて』
かえる目『らーめん日和』
⑧ピーナッツくん『Tele倶楽部』
⑨柴田聡子『ぼちぼち銀河』
Carla Bley『Live!』

 Apple Music、Spotifyでプレイリストも作りました。もし興味のある奇特な方がいらっしゃいましたら、どうぞ。

‎かわらべの私を構成する10枚 - Apple Music

私を構成する10枚 - playlist by かわらべ | Spotify

 シャッフル再生して聴いてみますと、ジャンルがばらばらなのに自分の好きな曲しか流れない。というか、「好きなジャンル」というのが自分にはないのだな、ということが改めてわかりました。よかったです。まだカフェインが残ってる。もう1発くらいしょうもないダジャレを書こうとしたけど全く思いつかない。コーヒー1杯、疲労困ぱい。勘弁してくれ。洗濯物を干します。

2025-06-24

 「『殺されたくない』を根拠に」という、2003年に鶴見俊輔朝日新聞へ寄稿した小文を久しぶりに読んだ。書き出しを引いてみる。

京都のピース・ウォークを出発点で見送った。デモのコース全体を歩きとおすことはせず、出発点で見送るだけにとどめている。八十歳になってから、そうしている。[黒川創編『身ぶりとしての抵抗——鶴見俊輔コレクション2』河出文庫、2012年]

 この文章を最初に読んだとき(大友良英がこの文章の一節を引用していたので知った)、素朴にかっこいいなと思った。80歳の鶴見俊輔が京都の路上に立ち、デモの出発を見送るようすを、わたしは当然見たことはない。見たことはないのだけれど、それはわたしのなかの安心できる場所のイメージとして、映像的に頭のなかで、しばしば思い描かれるものとなっている。

 昨日は沖縄慰霊の日だった。追悼式で、小学6年生の城間一歩輝さんが平和の詩「おばあちゃんの歌」を読み上げたという記事を読んだ。詩の全文は以下の記事から。

【全文】沖縄慰霊の日「平和の詩」朗読した11歳 命の大切さ教えてくれた「おばあちゃんの歌」 | 沖縄タイムス+プラス

 一節を引用する。

沖縄戦の激しい艦砲射撃でケガをして生き残った人のことを/「艦砲射撃の食べ残し」/と言うことを知って悲しくなった

 「食べ残し」という言葉には、人々を食い散らかした戦争の強悪さと、生き残った人の耐え難いやましさとが、含意されているように思う。この言葉は詩の後半にもう一度出てくる。

五歳のおばあちゃんが防空壕での歌を歌い/「艦砲射撃の食べ残し」と言われても/生きてくれて本当に良かったと思った

 先日読んだ、佐々木中『万人のための哲学入門——この死を謳歌する』(草思社、2024年)のあとがきに書かれていたことを思い出す。「自分の生に意味があるかどうかは問題ではない。意味は与えられるものではありません。むしろあなたが意味を与える側なのです」と佐々木はいう。わたしもそうだと思う。わたしとあなた(わたしたち)が、意味のあるなしを問わずここに在るということは、時に恐ろしいことに思われる。ただ、あなたがいることが、わたしに意味を与えてくれる。そのことは逆説的に、わたしがあなたに意味を与えうるということでもある。そこに生活の根拠がある。他者の命と自らの命を選別しないことのじゅうぶんな理由がある。それが、わたしが戦争とジェノサイドと、差別と排除と不寛容に反対する際の、もっとも単純な準拠わくになる。

2025-06-22

 ラジオ、というかポッドキャストをやってみたいと前々から言っていて、もう8年くらい経っている。という話を改めて同居人にしたら「アラサー男子の反ホモソ生活」というタイトルでやれ、とのこと。なるほど。バズの匂いがするようだ(cf. 野崎歓『水の匂いがするようだ——井伏鱒二のほうへ』)。

 さっそくChat GPTに各話のテーマ出しをしてもらったところ、面白いのがありました。「なぜ男の話は仕事・筋トレ・サウナに終始するのか」。これは良いですね。個人的にはここに家系ラーメンも付け加えたい。せっかくなので考えてみる。

 まず言えることは、仕事・筋トレ・サウナ・家系は、ぜんぶタフさを競い合うような感じがあるんじゃないでしょうか。

・大きな仕事を任され、それをやり遂げるというタフさ

・キツいトレーニングに耐えるというタフさ

・熱いサウナからの水風呂からの外気浴という刺激に耐えるというタフさ

・味も脂もマシマシのラーメンをドカ食いするというタフさ

 で、こういうタフな話を語りあうわけですよね。たとえば、「ここのサウナの温度がマジで高すぎてやばい!」「ここのラーメンはニンニクの量がめちゃくちゃすごい!」など。負荷が多ければ多いほど、男としての度量が上がるような感じ。

 そういえば、かつて『とんねるずのみなさんのおかげでした』のワンコーナーに「男気じゃんけん」というのがありましたよね。小学生のころ結構好きで見てました。街をめぐりながら飲食店とかに立ち寄って、じゃんけんをして勝った人が負けた人たちに気持ちよく奢らないといけない、っていうコーナー。本当は奢りたくないのに、たくさん奢れることをあえて喜ばないといけない、というのが面白かった。

 今思うと、これはとても端的に男らしさを表している。負荷が多ければ多いほど、また多い負荷を軽々と乗りこなしているほうが、より男らしい、というわけです。そんなわけで、仕事も筋トレもサウナも家系も、お互いのタフさを確認しあうのに最適なテーマだから、男たちはその話に終始してしまうのではないか。

 より働いている(より責任のある仕事をしている)やつが偉い。より多くの負荷がかかるトレーニングをしてるやつが偉い。より熱いサウナに、より長い時間いるやつがすごい。より大盛りの、またより辛い食べ物を食べられるやつがすごい。より多くの酒を飲めるやつが強い。より多くの金を稼ぐやつがすごい。風俗にいくら注ぎ込んだ。より多くの人を殺した。より多くの人を救った。

 全部やめちまえ!!!!!!!!!!

 やめちまえよ!!!!!!!!!!

 なあ!!!!!!!!!!!!!!

 わたしがわたしのままで、あなたがあなたのままでいることを肯定できるようになりましょうよ!!!!!!!

 それがいいってもんでしょうよ!!!!!!!!

 そうでしょうよ!!!!!!!!!

 サハーーーー!!!!!!!!!!!!(左派)

 ……はい、こういう内容の番組にするつもりです。どうでしょうか? 流行りそうですか? お便りお待ちしています。

2025-06-19

 4月から仕事の内容が変わり、前の担当業務の引き継ぎもぼちぼち済んできて、本格的に新しい仕事が始まりだした。毎日がせわしない。負債のある状態で生活保護を受給したとしてもそれだけでは借金はチャラにならんのだな(チャラにするんだったら債務整理して、自己破産しかないこともある)とか。子どもひとりを大学まで行かせるってほんとめちゃくちゃカネがかかるな、など。そうして日々新しいことを学び、気づき、傷つき、キツツキ、来生たかお。都会は秒刻みのあわただしさ。さよならは別れの言葉じゃなくて再び逢うまでの遠い約束。

 はい、退勤しました現在時刻は22:10。ご飯を食べてお風呂に入って眠るだけ。コンナノゼッタイオカシイヨ。もっとやべー働いてる人はいるとか言ってもさ、そんなの上を見たらキリがないから、いまでもう十分働いてると言わせてもらう。鳴かぬなら言わせてもらおうホトトギス。どこもかしこもつらいニュースばかりで、つらい。いとこのパートナーはクルド人でイラン出身、いまはイランに住んでいる家族と一緒に疎開中らしい。いとこ自身は日本におり、現在妊娠中。わたしは親族とは心のソーシャルディスタンスを保ち続けているので、縁遠い話ではあるのだが、親族が縁遠いからといって、戦争とジェノサイドが遠いということにはならないようにしたいと思う。

 明日は職場の親睦会があるが、ずいぶん前から行く気がなく、欠席の連絡をしている。親しくない人に気を遣うだけの余裕がない、という感覚がある。うっかり残業してしまわないよう、映画でも観に行きましょうよ。それがイイヨネ。ダヨーネ。

2025-06-13

 歩いているときは日記を書くと危ないので、LINEにメモを書きためている。たまに見返すと面白い。2024年7月8日にこんなメモを残していた。「ラーメン二郎が好きな人はラーメン二郎が好きかどうかで他人を評価する」。

 ええ、これは今考えても真理ですよね。「二郎行ったことある?」みたいな感じで値踏みしてくるのである。わたしが「行ったことないっすね」と言うと、きまって彼ら(聞いてくるのはもれなく男性だ)は「ああ、二郎行ったことない奴か」みたいな顔をする。本当にする。レベルの高い合格点を超える二郎オールウェイズ、オールウェイズ。二郎で値踏みしてくる奴を踵で打ち鳴らせ!(cf. アジカン

 なお、わたしは男性であるが、彼らは二郎に行く女性を蔑むか、あるいは名誉男性扱いするよ、オールウェイズ、オールウェイズ。つま先で奴らを打ち砕け!(cf. アジカン?)

 さて、台湾ビールを飲みながら書いているので筆が滑っていくよ。些細な悪口大会だ。ルーロー飯ウーマウマ。

 「ありがとう」を「有難う」と書く人、「よろしく」を「宜しく」と書く人も、なんでなん? と思っている。漢字にしたい理由があんのかな。カタい感じを出したいのかな。「有難うございます。宜しくお願い致します」。ってそこまでやるなら「御座います」って書きなさいよ!!!!!

 なお、わたしは「お世話になっておりまする。」と脳内で再生しながらちゃんと末尾の「る」は抜いて書いている。いつかこの「る」を思い出してきっと泣いてしまう(cf. 坂元裕二)。ルーロー飯がなくなった。わたしの日記もこれまでだ。

2025-06-07

 この1週間ほど色んなことがあって疲れました。まず、風邪をひきました。月火は仕事を休んだ。何度測っても熱がないのに、体がだるく喉が痛い。まだちょっと調子悪い。

 それから、先週の土曜日だったかな、知り合いの近親者が措置入院をしたという話を聞いた。ひとりで遠出をしてしまったところにたまたま非番だった警察官が通りかかって話を聞いて、措置入院に至ったらしい。

 また、同期の一人がメンタル不調による無断欠勤。こちらも、本人や上司に色々話を聞いたりしたり。

 さて、そんなこんなで、そうした状況を共有している、バンドメンバーのひとり(ギター、キーボード、ユーフォができる何でも屋さん)が初めて歌詞を書いてくれました。実はこの前にも同居人兼メンバーが歌詞を書いてくれていて、それも曲をつけたのですがそちらはまた、とっておきということで。

 日記みたいに書いたって言ってて、すごく素敵な歌詞やん……って思って、めっちゃよかったっす。特に1番のBメロにしたあたりのところ。みんなすごいよ。みんなも歌詞書いて送ってください。わたしはいろんな人が書いたものを読みたいです。それがいいです。これでいいのだ。2番以降の歌詞はわたしが書き足しました。ので、一応共作ってことで言わせてください(いいですよね、このブログ読んでないと思いますが)。

 「生活(遥かなるイスカンダルへ)」という曲です。例によって弾き語りデモですが、よければ聴いてください。感想もいただけるとなおうれしいです。励みになります! カラヴァッジョ! ハゲラッチョ!(国立西洋美術館の「西洋絵画、どこから見るか?」に会期終了間際で滑り込んだけど、混んでるばかりであまり楽しめなかった)

Stream 250607_生活(遥かなるイスカンダルへ)_demo.wav by かわらべ | Listen online for free on SoundCloud

生活(遥かなるイスカンダルへ)

何をしてたの?
窓の外を流れる雲を数えてた
暗くなるまで外を見つめて
暗くなったら眠っていたよ

日々の隙間を思いやりで埋めて
気分のでこぼこ 優しくならして

だらしない生活 でも忘れずに
一緒に泣いて笑って
我らはここに在る
くだらない毎日 先は見えてる
それでも 我らの船は
遥か イスカンダルへ向かう!

なんでもないと言い聞かせて
ひとつ大人になれたの?
どうでもいいと呟く
あなたがまた遠くなったよ

ひと気のないサービスエリアに寄って
モス食べたことも思い出になるね

ありふれた生活 繰り返される
意味の有る無しは問わず
我らはここに在る
ばらばらになっても ふてくされても
それでも また始めよう
我らの物語は続く!

日々の隙間を隙間のままにして
そこから見える光もあるはず

だらしない生活 でも忘れずに
一緒に泣いて笑って
我らはここに在る
くだらない毎日 先は見えてる
それでも 我らの船は
遥か イスカンダルへ向かう!

2025-05-29

 今朝歩いていたら道にハンギョドンのミニぬいぐるみキーホルダーがうつぶせになって落ちていた。駅から職場へ向かうアーケード街は通勤ラッシュの人波で、みんな流れのままに歩いている。脇になにかが落ちていても、それに気づく人は少ない。流れのままに歩き、なにか落ちてるなと思って目をやるとそれはうつぶせのハンギョドンで、ハンギョドンだと認識するころにはもう通り過ぎてしまう。通り過ぎたあとで気がかりになっても、もう戻ることはできない。そして仕事が始まるころには忘れてしまう。忘れたことも忘れてしまう。幸いなことに(だれにとって?)今日は思い出した。これでもう、わたしが忘れてしまっても、うつぶせで落ちていたハンギョドンの、せめてそのエピソードくらいは、インターネットでだれかが発見してくれる。よかった(だれにとって?)。ありがとうインターネット。ありがとうはてなブログ。ありがとう読者のみなさん。ありがとうハンギョドン。さよなら!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ɛ ☉ ̲ ̲ ̲☉ ɜ <さよなら、かわらべ