百人一首を読み上げながら後転する技を高校の同級生と練習していた。現代文の先生が指導し、もう還暦をすぎた年齢なのだが一度だけ見本も見せてくれた。わたしたちは百人一首をそもそも空で言えるほど覚えておらず、また後転にも慣れていなかった。そこで目の前の白い壁に百人一首が書かれたA4の紙を画鋲で留めたのだが、文字が小さすぎて読むことができない。貼る位置が悪い、と先生に注意される。10分ほどかけてベストな位置を決める。それでも画鋲の留め方がまずかったらしく、結局先生が貼り直す。しかしやはり文字は小さいので、一度壁に近づいて覚えてから、少し下がって覚えた一首を言いつつ後転する。同じ一首で練習しているはずなのに、全然覚えることができない。つっかえたり言い間違えたりしては壁に近づき、少し下がって回ろうとするときにはもう忘れているので、何回か壁に近づく動作を繰り返す。結局、下の句だけを読みあげる。後転もきれいにできず、ただ床を転がっているだけのような気がする。実際、同級生は後転ではなく横転していた。今日みた夢の話です。